受信不良となっているスカパーHDの問題。
LNB電源電圧の問題で水平/垂直偏波の切替が正常に動作していないのではないか? という仮定がもし正しいのであれば、現在12V出ているLNB電源を11Vまで下げてやれば正常に動作するはずだ。現時点でもかなりの確率で正常に動作しており、受信不良が稀に出る状態なのだから、ほんの少し、たとえば0.5V程度でも降圧できれば、たぶん問題は出なくなるはず。
もしかするとチューナー内部に電圧調整用のVRでもあるのかもしれないが、さすがにレンタルのチューナーを分解するのはちょっと気が引けるし、とりあえずはLNB電圧を下げて仮説が正しいかどうかを実験できればいいので、外付けでLNB電圧の降下を考えることにした。
ではどうやって電圧を下げるか。回路を作ってもいいのだが、今回はお手軽に「全端子電流通過型分配器」を使うことにした。いわゆるアンテナ線の2分配/3分配器といわれているやつだが、BS/CS対応のものではLNB電流を流すため直流通過回路が付加されている。
この手の電流通過型には「1端子のみ」と「全端子電流通過」の2つのタイプがあるが、全端子電流通過型、といわれているタイプでは、分配先の端子Aから別の端子Bへと電流が逆流しないよう、ダイオードが組み込んである(1端子のみ通過ではこのダイオードは無い)。
しかしダイオードを直列に組み込むことで、順方向にわずかに(0.3~0.7V程度?)の電圧降下が発生する。今回はこれを利用してLNB電圧を下げてしまおうというわけ。通常、スカパーやスカパーHDチューナーでは「分配器」は禁忌とされており「接続すると正常に動作しない」ということになっているが、あえてこれを無視して分配器を挟むわけだ。
で、いくつかの分配器を試した結果JVCの分配器は比較的電圧降下が大きく、おかげで、受信不良がきっちり解消された。このことから、やはり垂直偏波受信時のLNB電圧(11V)が、やや高めの12Vで出ていることがそもそもの問題ということが確認できたわけだ。
残る問題は、これを本格的に解消しようと思った場合にどうするか、である。たしかに12V出すチューナー側も問題だが、しかし12V程度で垂直/水平切替をしてしまうアンテナの側もかなりシビアすぎるように思える。どちらか一方を交換するとするならば、やはりアンテナ側を交換する方が良いような気もする。